■芸能通10周年コラム
(3)歌詞出題こそ芸能通クイズ

 うちを「大喜利サイト」として説明をすると一番ここが引っかかる。
 基本的にこのサイト、「クイズと称して集まった回答を使って選者が好き勝手遊ぶ」が正確なコンセプトだと思っています。

 「大喜利」って言っちゃうと、ジャッジに徹しなきゃいかんのじゃないか、と思います。
 そしてそれは、選者によっては全く面白くない。
 今流行のツイッターを使った大喜利、最初は楽しいんですがやってるうちに気付いた、という人も多いんじゃないかな。集まった回答の面白さを伝えきるのが選者の役割で、それが果てしなく難しい。

 ジャッジというのもアレで、自分の「面白い」の基準はどの辺なのか、という部分にも気付かされるわけです。
 「えーこんなの面白いと思ってるんだ、こいつ。ダサッ!」って声が聞こえてくるわけですよ。やっているうちにどこからか。実際の声で、無意識下で、雰囲気で。
 それこそ最近のバラエティーばかり観て「ワイプ窓」やら過剰な解説をしたテロップで、「こういうのを面白い」とテレビに矯正指導されたような人々とかには辛いと思います。

 選出について「自分は選出するに足るおもろい人間か」とかもう考えたことは最近ないです。
 そもそも、「おもろい奴」をランク付けしたがる風潮が自分は嫌いです。当たり前でしょう、おもろさの価値なんて千差万別。おもろいのを選ぶ、お笑いバトル、なんてスタンスじゃなくて「集まった回答で遊ぼう」な気分でやっているのが長続きの秘訣なのかもしれませんね。
 そんな「遊び」の部分が大きく突出しているのがこの「歌詞問題」じゃないかと思うわけです。

 この歌詞問題が出だしてからが本当にこのサイト、面白くなった。
 ただ選出は本当に難しい。果てしなくめんどくさい。そして、よほどテンションを上げないと作れない。
 たまに助っ人選出者を呼ぶときも、「歌詞だけはじまさんお願い!」と来ます(苦笑)。
 Hiroさんや飛宮くんには、いつも悪いことを強いてるなあと感じております。本当に申し訳ない。

 ベスト歌詞を上げるときりがないんですが、やはり最初に作った「釈お尺」(2002/8)、最近の歌詞問題で誕生した「木曜モッくん」(2011/3)、「済美高校校歌」(2004/3)「さくらんぼ小学校 校歌」(2010/8)あたりが印象深いです。

 最近では減りましたが、キャスト問題もこれからの派生。
 人生ゲーム風のすごろくやらも作ったっけ。
 選出側としては、こういう読者が裏切るような仕掛けを今後も編み出さなきゃいかんと常々思っております。
 しかしその度Hiroさんや飛宮くんには、またしても悪いことを強いちゃうのかな・・・本当に重ね重ね申し訳ない。